評判の高いドッグフードを調べると常に座を置くアカナ。愛犬家から強い人気を保持しているようですが、ではその人気の秘密とは何なのでしょうか?ここで詳しく見てみましょう。
アカナとは
アカナはカナダで生産されているドライタイプのドッグフードです。
4半世紀以上に渡り数々の賞を受賞してきたチャンピオンペットフーズ社により製造されており、ドッグフードとキャットフードが販売されています。
『Biologically Appropriate』をトレードマークとしているアカナは無添加で犬の体のことをよく考え作られており、長年もの間世界中の愛犬家から愛されてきました。
カナダの新鮮な原材料を使用し、『Biologically Appropriate =生物学的に適正なペットフード』というコンセプトのもと作り続けられています。
アカナの商品
アカナの商品数はかなり多めで、トリーツと呼ばれるご褒美用のおやつを含むとドッグフードだけで20種類もあるんです。
何故こんなにたくさんの種類のドッグフードがあるのでしょう?それは愛犬に合ったドッグフード選びが可能になるようにとの想いからでした。
これら20種類のドッグフードは、トリーツを除くと「ヘリテージ」「レジオナル」「シングル」の3種類に分けられます。
ヘリテージ
アカナのBiologically Appropriateなドッグフードの原点として作られたこのヘリテージには、9種類のドッグフードが存在します。それらは年齢や犬種によって分けられており、愛犬に合ったフードを選ぶことができるようになっています。
「小型犬子犬用」「中型犬子犬用」「大型犬子犬用」「小型犬成犬用」「全犬種全年齢用」「大型犬成犬用」「スポーツ大好き・活発な犬用」「ライト&フィット(太り気味の犬用)」「シニア犬」に分けられ、それぞれ原材料の配合に違いがあります。
ヘリテージのドッグフードは肉などのタンパク質が60−75%を占め、高タンパクで低炭水化物なのが特徴です。
タンパク質には新鮮なチキン、卵、そして天然魚のカレイが使用されており、その肉の3分の1は最も栄養価の高い状態の新鮮生肉です。その他3分の2は良質な乾燥肉で、犬にとって重要なタンパク源となります。
アダルト・スモール・ブリード 原材料 |
新鮮鶏肉(12%)、鶏肉ミール(12%)、七面鳥肉ミール(12%)、赤レンズ豆、丸ごとグリンピース、そら豆、鶏脂肪(5%)、新鮮鶏臓器, (レバー、ハツ、腎臓)(4%)、ニシンミール(4%)、新鮮全卵(4%)、新鮮丸ごとカレイ(4%)、ニシン油(2%)、日干しアルファルファ、緑レンズ豆、丸ごとイエローピース、エンドウ豆繊維、新鮮鶏軟骨(1%)、乾燥ブラウンケルプ、新鮮丸ごとカボチャ、新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ、新鮮丸ごとパースニップ、新鮮ケール、新鮮ほうれん草、新鮮カラシ菜、新鮮カブラ菜、新鮮丸ごとニンジン、新鮮レッドデリシャスリンゴ、新鮮バートレット梨、フリーズドライ鶏レバー、フリーズドライ七面鳥レバー、新鮮丸ごとクランベリー、新鮮丸ごとブルーベリー、チコリー根、ターメリック、オオアザミ、ゴボウ、ラベンダー、マシュマロルート、ローズヒップ 添加栄養素(1kg中):亜鉛キレート:100mg、畜産学的添加物:腸球菌フェシウム |
レジオナル
レジオナルももちろんBiologically Appropriateをコンセプトに作られており、地元の恵まれた環境から得られる原材料をたっぷりと使用しています。レジオナルには「ワイルドプレイリー」「パシフィカ」「グラスランド」「ランチランド」の4種類のドッグフードが存在します。
これらレジオナルはタンパク質が豊富で炭水化物を抑えられ、さらに穀物ゼロ(グレインフリー)のドッグフードです。原材料の60%が肉でそのうち半分が新鮮なお肉となっており、残り40%は地元産のフルーツや野菜ででき上がっています。
この4種どれもが全犬種全年齢用となっており、名前だけを見ると一体何が違うのか、どんなドッグフードなのかサッパリですが、少し簡単に説明していきますね。
ワイルドプレイリー
新鮮なチキン、卵、天然の魚、そして地元で採れる新鮮な野菜やフルーツなどをふんだんに使用。
ワイルドプレイリー 原材料 |
骨抜き鶏肉、鶏肉ミール、グリンピース、七面鳥肉ミール、鶏レバー油、そら豆、赤レンズ豆、骨抜き七面鳥肉、全卵、骨抜きウォールアイ、日干しアルファルファ、えんどう豆繊維、鶏レバー、ニシン油、リンゴ、梨、カボチャ、バターナッツスクワッシュ、パースニップ、ニンジン、ホウレン草、クランベリー、ブルーベリー、昆布、チコリー根、ジュニパーベリー、アンジェリカルート、マリゴールドフラワー、スイートフェンネル、ペパーミントリーフ、ラベンダー、ローズマリー ビタミンAサプリメント、ビタミンD3サプリメント、ビタミンEサプリメント、亜鉛キレート、銅キレート、乾燥腸球発酵菌 |
パシフィカ
原材料の60%が魚のドッグフード。地元カナダで採れるサーモンやニシン、カレイを毎日入荷し新鮮なうちに調理・加工します。地元産の新鮮なフルーツや野菜も使用。
グラスランド
草原地帯が育む豊かな農産物を生かして作られています。原材料のうち60%が羊肉、鴨肉、卵そして魚となっています。地元産の新鮮なフルーツや野菜も使用。
ランチランド
牧場地帯で育まれる農産物を生かし、アンガス牛肉、羊肉、バイソン肉など地元の放牧赤肉をたっぷり使用。原材料中60%は新鮮な赤肉と魚です。もちろん地元産の新鮮なフルーツや野菜も含まれています。
シングル
シングルは名前の通り、使用している肉を1種類に統一してあります。その大きな目的は、ある特定の肉にアレルギーを持っているワンちゃんにも安心して食べられるようにとの配慮から。
シングルには3種類あり、原材料のうち50%にいずれかの肉が使用されています。
ラム&オカナガン・アップル
ニュージーランド産の羊肉と、地元産のリンゴ、カボチャ、チコリー根などを含む単一タンパク質フードです。
ラム&オカナガン・アップル 原材料 |
羊肉ミール(22%)、骨抜き羊肉(15%)、緑レンズ豆、赤レンズ豆、羊レバー(5%)、リンゴ、羊肉脂肪(5%)、グリーンピース、イエローピース、キャノーラオイル、藻類(DHA とEPA 源)、ソラマメ、カボチャ、ニンジン、羊ハチノス(1.5%)、羊腎臓(1.5%)、フリーズドライ羊レバー、昆布、チコリールート、ジンジャールート、ペパーミントリーフ、レモンバーム、ミックストコフェロール、亜鉛キレート、腸球菌 |
ダック&バートレット梨
カナダ産の鴨肉と梨、カボチャ、チコリー根などを含む単一タンパク質フードです。
ポーク&バターナッツスクワッシュ
カナダ産の豚肉、リンゴ、カボチャ(スクワッシュ)、チコリー根などを含む単一タンパク質フードです。
アカナの特徴① Biologically Appropriate
アカナがコンセプトとするBiologically Appropriateという言葉ですが、これは直訳すると「生物学的に適正な」となります。言い方を変えると、犬が昔から食べてきた本来の食事を再現している、ということなんですね。
犬の祖先であるハイイロオオカミが食べてきた肉の量、新鮮さ、そしてバラエティが再現されているんです。
その内容はというと、まずは犬にとって必要な動物性タンパク質をたっぷりと含んでいるということが挙げられます。アカナでは原材料に最高75%もの肉を使用しています。これは他の一般的なドッグフードの約3倍もの量。植物性タンパク質は一切使用していません。
また、使用されている肉のうち最高半分が新鮮な生肉なんです。自然の栄養がたっぷり詰まっていますね。
これらの肉類は犬が自然の中で得るバラエティを再現するため、チキンや卵、放牧肉や魚などが使用されています。
そしてアカナではWhole Prey比率というものを取り入れ、実際犬が狩りをして獲物から得る肉、臓器、軟骨の比率を再現しています。
また、犬の自然な食事の中には炭水化物はほとんど含まれないことから、アカナでは炭水化物の量を制限。消化吸収が早いトウモロコシや米などの炭水化物は使用せず、代わりに低GIのフルーツと野菜を使用しています。
アカナの特徴② 地元産の新鮮な原材料
アカナはカナダの壮大な自然をフルに利用し、地元で採れる肉や魚、野菜などをふんだんに使用して作られています。
使用されているチキンは全て放し飼いされており、ストレスの少ない環境でノビノビと育ったもの。そのチキンの肉、レバー、ハツ、腎臓、そして軟骨などが使用されます。
また卵も、放し飼いにされているチキンが巣に産み落としていく新鮮全卵を使用。原材料に使われている魚も天然のもので、地元産のフルーツや野菜などもその品質にこだわっています。
これらの原材料は全て人間用の食材として認定を受けたもの。つまりヒューマングレードのものばかりなんですね。
また、原材料の肉のうち新鮮肉が使用とされていますが、この新鮮肉とは文字通り、毎日搬送されてくる肉を新鮮な状態で調理しているという意味。冷凍保存された肉は使用されていません。
ところで、原材料欄には「鶏肉ミール」や「羊肉ミール」など「ミール」という字が見られると思います。
本来、ミールと聞くと廃棄処分されても良いような悪品質の肉や羽根、骨などが混ざった危険な副産物なのですが、アカナが使用しているこのミールには肉の副産物は使用されていません。つまり、人間が食べられるレベルの安全性の高いミール(潰され砕かれたもの)ということです。
アカナの特徴③ 他社に任せない
アカナの人気の大きな理由として挙げられるのは、原材料の調達から製造、そして販売までを一貫した体制を持っていることにあります。
つまり、品質の管理がスタート地点からお客さんに届けられるゴール地点までしっかりと成されているということですね。これは飼い主にとってはとても安心な点です。
市場に出回っているペットフードのほとんどは製造を第三者の工場に任せて行っているものがほとんど。ということは、販売会社と製造会社は別々で、原材料の調達も他社に任せているということになります。
しかしアカナではアカナのキッチンにて専門スタッフの手により素材から作られています。信頼する地元の農家や牧場主、漁師から仕入れた材料を使用し、全行程を1つ1つそのキッチンで行い、品質や安全の管理をしているんですね。
アカナ評価
壮大なカナダの大自然で育った肉や野菜などを使用し作られたアカナのドッグフード。
種類が多すぎて混乱してしまうのでは、とも思いますが、愛犬家の人達には自分のワンちゃんに合ったドッグフードを探せるという点で人気があるようです。
全てヒューマングレードの材料で、品質管理もしっかりしている点も高いポイントですね。
アカナ(アダルト・スモール・ブリード)評価 | |
オススメ度 | |
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生産国 | カナダ |
主原料 | 新鮮鶏肉(12%)、鶏肉ミール(12%)、七面鳥肉ミール(12%)、赤レンズ豆、丸ごとグリンピース、そら豆 |
穀物 | ![]() |
着色料 | ![]() |
酸化防止剤 | ![]() |
対応年齢 | 全年齢 |
価格 | 3,100円(2kg)※参考価格 |