愛犬の体の各部に様々な症状を引き起こしてしまう、アレルギー。もしワンちゃんにアレルギーがあるとわかったら、どう対処したらいいのでしょうか?犬のアレルギーの原因は様々ですが、その原因に応じて、飼い主さんが試みることのできる対処法をいくつか紹介したいと思います。
環境を整える
犬の皮膚に炎症を起こしてアレルギー症状を起こしてしまうノミは、徹底的に駆除をしましょう。ノミはその唾液だけでなく、死骸やフンからもアレルギー症状を引き起こすため、動物病院にて処方される薬が一番即効性が有り効果的です。
もしワンちゃんがノミに寄生されている場合、同じ家に住む他のペット達にも寄生している可能性があるため、注意が必要です。一度ノミを見つけたら、犬小屋やクッション等ワンちゃんがよく過ごす場所を徹底して駆除をしてください。
また、ハウスダストや花粉などに反応してアレルギーを出している場合もあるため、家の中は常に隅々まで綺麗に掃除をしておくといいでしょう。空気清浄機を回す、加湿器を使うなど、犬にとって過ごしやすい環境を作ってあげることも一つの対処法となります。
そして、下痢や嘔吐等のアレルギー症状の原因ともされているストレスをワンちゃんが感じていないか、飼い主さんは観察をしてあげてください。家から戻ってきたら疲れていてもワンちゃんに一言声をかけてあげる、きちんと散歩へ連れていってあげる、など、しっかり構ってあげてください。
ドッグフードを吟味する
ドッグフードには様々な材料が混ぜられています。例えば、もしワンちゃんが牛肉にアレルギーを持っているとわかって鶏肉のドッグフードに切り替えても、その鶏肉のドッグフードには牛から出た動物性油脂が含まれていることも。その為、ドッグフードの原材料表記欄を必ず確認するようにしましょう。
また、一つのタンパク質の過剰摂取でアレルギーを引き起こす場合がある為、2種以上のドッグフードを違う比率でブレンドして与えたり、ベースとなるドッグフードに別種類のタンパク質のトッピングをしてあげると、タンパク質の偏りを防ぐことができます。
そして一番オススメなのが、ヒューマングレードのドッグフードを選ぶこと。安価のドッグフードには私達が想像もしないような物が混合されている可能性があるので、良質なタンパク質を使用した、人間が食べれる品質であるドッグフードを選ぶと安全です。
更にドッグフードを選ぶ際にもう一つ注意して欲しいのが、犬が消化しにくい穀物や炭水化物が多く使われていないかという点、また、そのドッグフードに使用されている添加物の有無です。添加物は犬に様々な影響を及ぼす危険性があるため、無添加のドッグフードを選ぶのが正解です。
シャンプーに注目してみる
最近では犬のシャンプーにも様々な種類があります。殺菌作法のあるシャンプーや、脱脂性のあるシャンプーなど、その犬の症状に合わせて使い分けられるという点では便利ですね。しかし犬のシャンプー選びで一番大切なのは、犬の肌に合ったシャンプーを使っているかということです。
犬の皮膚は弱アルカリ性なので、弱アルカリ性で作られている犬用のシャンプーを使用するのが基本です。しかしアルカリ性である犬のpHは最も細菌が繁殖しやすい環境であり、その細菌の繁殖を抑えようと酸性のシャンプーを使う飼い主さんも居るようです。ところが犬に酸性のシャンプーを使うと犬の皮膚に良い作用をもたらしてくれる良い菌まで殺してしまうため、ワンちゃんの皮膚にトラブルが生じることに…。
ワンちゃんの体に適した弱アルカリ性のシャンプーを選び、細菌が繁殖する原因である「皮脂」や「垢」などが皮膚上に蓄積しないように定期的にシャンプーをしてあげることが一番の対処法となります。あまり頻繁にシャンプーをすると皮脂を落とし過ぎてしまう原因となるため、健康なワンちゃんの場合は一ヶ月に1、2回程度にしておきましょう。皮膚トラブルのあるワンちゃんの場合は、獣医さんの指示に従ってくださいね。
まとめ
犬のアレルギーには様々な原因があるので、その対処法についてもし気になる場合はまず動物病院に相談してみるのがいいでしょう。原因がわかっている場合は、飼い主さんがしっかりとワンちゃんのアレルギー症状に対処してあげてください。