愛犬には美味しくて栄養満点のドッグフードを与えたいものですが、材料に何が使用されているのかがハッキリわからないドッグフードが市場では多く出回っています。
皆さんは「4Dミート」とは何なのか知っていますか?ここではドッグフードに使われる4Dミートについて紹介していきます。
4Dミートとは
4Dミートとは、以下の4種の肉のことを指します。
- DEAD (死亡した)
- DYING (死にかけている)
- DISEASED (病気の)
- DISABLED (障害のある)
DEAD (死亡した)
「DEAD」…死んだ動物の肉ということですが、これは食用のために屠殺された動物では無く、路上で死んでいた動物や動物園で死んだ動物のことを指します。
DYING (死にかけている)
「DYING」…これは病気など何らかの理由で体が弱っていて瀕死の状態の家畜などを指します。
DISEASED (病気の)
「DISEASED」…病気にかかっている動物のことで、鳥インフルエンザにかかっている鶏やガン等の病気に冒されている状態の動物を指します。
DISABLED (障害のある)
「DISABLED」…先天的、もしくは後天的に障害を持つ動物のことを指します。
これら4つの頭文字をとって4Dミートと呼ばれています。この4つの言葉は食べ物には連想させたくないものですよね。しかし、これらの動物の肉が含まれる4Dミートがドッグフードに使用されていることがあり、そのドッグフードはもちろん言うまでもなく最低の品質だということです。
4Dミートは食用以下の肉
USDA(米国農務省)による人間用の食肉分類に基づく9段階のグレードを見てみましょう。
- プライム…最高級のグレード。霜降りなど、最も美味しいとされる肉。
- チョイス…肉質は霜降りだが、プライムに次ぐグレード。
- グレードA…標準的な柔らかさで、一般的によく食べられている肉。
- コマーシャル…主に挽肉用のグレード。加熱した方が良いとされる。
- ユーティリティ…ホットドッグやサンドイッチなどの加工食品用。
- カッティング…主に缶詰用に使用される。食用としては最低グレード。
- アザーユース…人間用の食材としての使用を禁止された肉。
- グレードD…3D(死骸、病気、死にかけの動物のミート)
- グレードD…いわゆる4Dミート
4Dミートがいかに酷いものか一目瞭然ですね。人間用としては食用以下になるものが、ドッグフードには使用されている場合があるのです。
どうやったら4Dミートを避けられる?
まずはドッグフードを購入する際に原材料欄を確認しましょう。そこに、「チキン生肉」「鶏肉レバー」「乾燥牛肉」などとハッキリ肉と記載されているドッグフードは選んで正解です。
それらの肉の名前が原材料欄の最初の方に書いてある場合は、良質な動物性タンパク質をたくさん含むドッグフードだということです。
逆に、「肉類」「○○ミール(チキンミールなど)」「○○パウダー」などとハッキリしない表現で書かれている場合は、4Dミートを使用している肉が含まれている可能性が高いので避けましょう。
また、ドッグフードには以下のような安全基準があります。
- SAL GLOBAL
- FAD(食品医薬品局)
- AAFCO(全米飼料検査官協会)
- ペットオブザイヤー
ペットオブザイヤーは、グリミックリサーチ研究所というアメリカ政府公認の試験認定機関が総合的に最も健康的なペットフードに与える国際的な賞です。
その賞を取ったことのあるドッグフードは厳しい基準の審査を受け、質が優れていると認定された商品ということになりますので、選んでも安心できますね。
そしてドッグフードのパッケージに堂々と「人間でも食べれる原材料を使用」と書かれている無添加のドッグフードもあるようで、このような商品は安心度が高い商品と言えます。
まとめ
4Dミートとはどういったものかわかったでしょうか?いくら安くてもそういった質の低い食品を愛犬には与えたくは無いですね。
ドッグフードのパッケージは必ずチェックし、曖昧な表現で記載されているものは避けるようにしましょう。