ドッグフードに使用される危険な酸化防止剤に続き、こちらではその他の危険な添加物を紹介していきます。着色剤、保湿剤、防腐剤などの化学合成されて作られる添加物です。
プロピレングリコール
半生タイプなどのドッグフードの水分を保つための保湿剤として使用されています。保湿作用と制菌作用を持っており、カロリー源としてもドッグフードに添加されています。
犬に対しての影響は見られていませんが、猫の場合は赤血球の数に変化を及ぼす可能性があると報告されています。また、アレルギーを発症させたり腸閉塞を引き起こす可能性もあると言われています。
亜硝酸ナトリウム
肉の色素と化学反応を起こして赤色に発色するため、肉の黒ずみを防ぐ着色剤としてドッグフードに使用されています。
亜硝酸ナトリウムは、肉や魚肉などに多く含まれるアミンという物質と融合すると、ニトロソアミンという強力な発ガン物質に変化してしまいます。そしてその毒性は青酸カリと同じレベルだという研究結果も出ています。
<ソルビン酸カリウム>
カビなどの繁殖を防ぐための防腐剤としてドッグフードに使用されています。
ソルビン酸カリウムは脂肪酸の一種で、体内で他の脂肪酸と同様に代謝されるのですが、大量に摂取した場合は発育不良や肝臓障害が起こる可能性があります。
また、ソルビン酸カリウムは亜硝酸ナトリウムと反応して発がん性物質を発生させる恐れがあると言われています。アメリカでは使用制限がされていないので、アメリカ産のドッグフードによく使用されています。
グリシリジン・アンモニエート
食いつきを良くするための甘味料としてドッグフードに使用されています。
安全性が完全に確認されていない為、人間の食品には使用が禁止されている添加物です。
着色料
赤色3号
エリスロシンとも呼ばれ、石油から作られたタール色素の合成着色料です。
ラットを使った実験では、赤血球の数が著しく減少し、ヘモグロビン値が低下することが確認されています。
ドイツやポーランド、アメリカでは人間の食品への使用が禁止されています。
赤色40号
アルラレッドACとも呼ばれ、タール色素に分類される合成着色料です。
天然には存在せず、化学合成で作られたこの着色料は人間用の清涼飲料にも使用されています。
アレルギーの発症を引き起こすリスクが高いと言われており、また、動物の体への有害性が2008年にイギリスで警告されています。
赤色102号
ニューコクシンとも呼ばれ、 タール色素に分類される合成着色料です。
発ガン性やアレルギーの発症を引き起こす可能性があると考えられています。大量に摂取すると人間でも蕁麻疹や貧血などの症状を起こすと報告されており、アメリカやカナダ、ベルギーでは人間の食品全般への使用が禁止されています。
ラットを使った実験では、赤色102号を2%含む餌を90日間食べさせたところ、赤血球の減少、さらにはヘモグロビン値、GOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)、GPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)の低下が認められました。
また、3%含む餌を1年以上に渡り与え続けた結果、ラットは次第に食欲不振になり体重も減り、心臓や肝臓が体重に比べて重くなったという報告もあります。
赤色105号
ローズベンガルとも呼ばれる合成着色料。
肝臓や腎臓への障害や、発育不良などの症状がラットを使った実験で確認されています。また、染色体異常を引き起こす危険性もあると言われています。
青色2号
インジゴカルミンとも呼ばれる、紫っぽい青色に着色できる合成着色料。
人間の食品にも使用されており、その他工業製品の着色にも使用されています。アレルギーや痙攣を引き起こしたり、ガンを誘発させる可能性があるとされています。
痙攣も引き起こす恐れがあるという報告も。また、ウイルスに対する犬の感応性を増大させることが証明されており、犬がウイルスに感染しやすくなることも。
まとめ
危険性が認められている様々な添加物がドッグフードに使用されているのがわかっていただけたでしょうか?
化学合成の添加物は、今は危険が無いと言われていても、長年にわたる摂取でしかわからない危険性もあるかもしれません。そのため、基準値内に収められている添加物でもそれが含まれるドッグフードの摂取は控えた方が良いでしょう。
添加物には様々な目的がありますが、化学合成のものは避けて天然の添加物を使用しているドッグフードを選ぶと安心ですね。