市販のドッグフードにはドライタイプやウェットタイプなど、種類が違うものが存在します。
それらドッグフードの違いとは何なのでしょう?ここではそれぞれの持つメリットとデメリットについて紹介していきます。
ドッグフードの種類
ドッグフードには様々な種類のものがあります。最近では半生タイプやフリーズドライタイプ、冷凍ドッグフードというものも売られていますね。
しかしこれらドッグフードは、大きく分けて「ドライタイプ」と「ウェットタイプ」の2種類に分けられます。
ドライタイプ
水分含有量が10%前後、もしくは10%以下の乾燥したドッグフード。
袋にまとめて入れられ売られていることが多いです。「チワワ用」「大型犬用」というように犬種ごとに分けられたり、「幼犬用」「成犬用」「シニア犬用」などとライフステージごとに分けられ売られているものもあります。
ウェットタイプ
水分含有量が70〜80%あるドッグフード。
缶詰やレトルトパウチに入れられ、約一食分ごとに分けられて売られています。
ドライタイプのメリット・デメリット
メリット
「総合栄養食」として売られているものが多く、栄養バランスが優れたドッグフードです。
メリットとして、まずはそのコストパフォーマンスの良さが挙げられます。大袋で購入することができ、また、水分含有量が少ないため賞味期限も長く、長期保存が可能です。
そして、カリカリと乾燥しているので噛む力が付き、顎が鍛えられます。食べることで歯石を除去できたり予防できたりと、歯磨きのような効果も。
デメリット
硬いため、幼犬や老犬にとっては食べにくい場合があります。
また、乾燥している為に犬の食欲をそそる匂いに欠けており、食い付きが悪いというデメリットも。
水分含有量が少ないので脱水症状や便秘を引き起こす可能性もありますので、水は常に飲めるようにして側に置いておくことが必要です。
対策として、ドライタイプのドッグフードに温めの白湯などをかけてふやかして与えると、歯の弱い犬も食べやすく、また、香りが出るため食い付きを良くすることができます。
ウェットタイプのメリット・デメリット
メリット
肉を主な原料としているので香りも強く、嗜好性の強いドッグフードです。
水分が多く柔らかいため、噛む力の弱い幼犬や老犬でも食べやすいです。食べることで水分補給をすることができ、愛犬の食欲が無い時なども便利ですね。
また、約一食分ごとに密封されて売られているため、衛生的で安心して与えられます。未開封の場合は2年程度の賞味期限をもっています。
デメリット
成分のほとんどが水なので、栄養バランスに欠けています。
ウェットタイプのドッグフードだけでは犬にとって必要な栄養素を得ることはできず、栄養が偏ってしまう可能性も。
また、柔らかいため歯石が付きやすく、口臭の原因にもなります。さらには歯周病などの病気に悪化することも…。
一缶/パウチあたりの値段も高く、コストパフォーマンスは良くありません。水分が多いため、一度開封するとすぐに品質が劣化してしまいます。その為、一度開けたらすぐに使い切るようにする工夫が必要です。
そして、ウェットタイプのドッグフードには保存料など様々な添加物が使用されている傾向があります。
粘り気を出す為の添加物も使用されていることが多く、この添加物が歯にくっ付くため歯のトラブルを引き起こしてしまうのです。
これら添加物や栄養バランスの問題が理由となり、ペットフードの専門家もウェットタイプのドッグフードはあまり勧めないケースが多いようです。
まとめ
ドライタイプもウェットタイプも、それぞれメリットとデメリットがありますね。
しかし栄養面ではやはりドライタイプのものが優れています。愛犬に毎日与える主食としては、ドライタイプのドッグフードが最適のようですね。
どちらの場合も、使用されている原材料を確認して選ぶようにしましょう。
そして、愛犬の体調が悪い時はウェットタイプを与えるなど、愛犬の年齢や体調などに合わせてドッグフードを使い分ける知識もあると良いですね