どれだけ高価で質の良いドッグフードでも、正しく保管していないとその品質は劣化し愛犬に健康に害を及ぼす危険も出てきます。
ドッグフードを正しく保管する方法とは何でしょう?コチラではドライタイプとウェットタイプ別に紹介していきます。
正しく保管していないとどうなる?
ドッグフードを適切な方法で保存していないと品質を低下させてしまう、2大要因は「酸化」と「湿気」です。
酸化
ドッグフードに含まれる油分・脂肪分により、一度開封したドッグフードは空気に触れて酸化してしまいます。
ドッグフードが酸化すると、「栄養価が低下する」「臭いが変わる」「風味が落ちる」「ドッグフードが湿気ってしまう」といった変化が起こります。
また、ドッグフードに含まれる必須脂肪酸は酸化すると過酸化脂質と呼ばれる物質に変わり、これは発ガンの原因になったり動脈硬化を引き起こす原因にもなったりすると言われています。
湿気
ドッグフードを正しく保管していないと、空気中の水分を吸って湿気ってしまいます。
ドライタイプのドッグフードは水分が10%程度に抑えられているので細菌の繁殖を抑えることができていますが、湿気ってしまうとその水分含有量が増えてしまうため細菌が繁殖しやすい状態になってしまいます。
そのドッグフードを犬が食べると、下痢や嘔吐などの症状を引き起こす他、様々な体調不良の原因となってしまうので気をつけましょう。
ドライタイプの保存方法
一度開封したら、空気に触れさせないようにすることが大切です。
小さいパッケージのドッグフードの場合、袋止めクリップなどを使用して毎回しっかりと中の空気を抜いてから閉じるようにしましょう。
大きめパッケージのドッグフードを買った場合は、ジップロックなどチャック付きの袋や密封容器に小分けして保存するようにします。チャックを閉める時は毎回中の空気を抜いてから閉めるようにしてください。
保存する場所は、なるべく温度変化の少ない冷暗所が最適です。ドッグフードの温度が上がると酸化のスピードも早くなるため、密閉の袋やコンテナに保管していても直射日光の当たらない涼しい場所に保管するようにしましょう。
また、ドッグフードはニオイを吸収しやすい為、ニオイの強いモノの側には保管しないようにします。
冷蔵庫で保管する際の注意
注意したいのは、冷蔵庫に保管する場合。冷暗所というと冷蔵庫を考える方が多いと思いますが、ドッグフードを冷蔵庫に保管すると、出し入れする際の温度差により結露が起き、カビや細菌の繁殖の原因となってしまいます。
また、愛犬が冷えたドッグフードを食べてお腹を壊してしまうことも。
梅雨の時期や暑い夏にどうしても冷蔵庫での保存をしたいという方は、ドッグフードを1日分に小分けし、毎回その小分けされた分だけを取り出して与えるという方法もあります。フライパンなどで軽く温めてから与えるようにしましょう。
また、いくら小分けしていても未開封のドッグフードと比べると品質の劣化は起こります。そのため、ドッグフードを購入する際は愛犬が約1ヶ月で食べ切れる量を買うようにしましょう。
ウェットタイプの保存方法
缶詰やパウチなどに入れられて売られているウェットタイプのドッグフードは、未開封の場合は長期保存が可能です。
しかしウェットタイプは多くの水分を含んでいるため、一度開封した後は日持ちしません。
一度に食べきれない場合は、残った分は必ず別の容器に移し替え、蓋をしっかり閉めて冷蔵庫で保管しましょう。
できたらその日のうちに使い切った方がいいですが、無理な場合はできるだけ早めに使い切るようにします。与える際は少し温めてあげると良いでしょう。
まとめ
ドッグフードも食べ物ですので、その保管方法には注意しできるだけ早く使い切るようにすると良いですね。
そのため、ドライタイプのドッグフードの場合は小さいパックのものが理想的です。しっかり管理して愛犬の健康をサポートしていきましょう。