オーガニックドッグフードと聞くと値段も高めで品質の良いイメージを抱く人も多いと思います。
しかし実際のところはどうなんでしょう?愛犬に安心して与えられるフードなのでしょうか?ここではオーガニックドッグフードについて詳しく説明していきます。
オーガニックドッグフードとは
健康志向の方の間で人気の高いオーガニックフード。近年ではオーガニックドッグフードも手に入るようになりましたが、そもそもオーガニックとは何なのでしょうか?
オーガニックとは英語で「organic」、直訳すると「有機体の」「有機物」となります。
有機栽培された食品を指すことが多く、化学肥料や化学農薬を使わず育てた野菜や果物、抗生物質や環境ホルモン等を使用せず自然に近い状態で育てられた肉などが当てはまります。
オーガニック農法(有機農業)とは法律で下記のように定められています。
- 化学合成された農薬や化学肥料を使用しない
- 遺伝子組み換え技術を使用しない
- 環境を考慮し、環境への負荷をできる限り軽減する
つまり、オーガニックドッグフードとは、このようにオーガニック農法で育成された原材料を使用しているドッグフードということです。
オーガニックドッグフードの落とし穴
ここで注意したいのが、実は「オーガニックドッグフード」には明確な定義は無い、ということ。
「オーガニックドッグフード」という言葉は、「オーガニックな材料を使用して作ったドッグフード」という意味で造り上げられた言葉にすぎません。
つまり、「オーガニックドッグフードはこうでなければならない」という決まりは無いのです。
定義が決められていない為、結局は100%オーガニックでなくても「オーガニックドッグフード」と呼べることになります。
例えば、多くある原材料のうちたった一つの原材料がオーガニックだった場合でも「これはオーガニックドッグフードです」と謳えるわけです。
オーガニックドッグフードも100%安心できない理由
オーガニック食品とは化学農薬を使用していない食品と書きました。しかし、特定の農薬であれば使用は認められているのです。
JASの場合、31種類の農薬の使用が認められています。つまり、これらの農薬を使って育てられた食品も「オーガニック」と呼べるということです。全くの無農薬、というワケでは無いんですね。
また、仮に農薬などが使用されていない原材料で作られたオーガニックドッグフードでも、その製造段階で大量の添加物が使用されているかもしれません。
原材料は安心できるものでも、結局仕上がりのドッグフードには犬に危険な成分が含まれているかもしれないということです。
オーガニックドッグフードを選ぶ際に気をつけたいこと
中には徹底して無農薬の原材料のみを使用して作られているドッグフードもあるでしょう。
しかし、いくら原材料がオーガニックで安心できるものでも、その原材料自体が愛犬に合っていなければ、そのドッグフードは避けるべきです。
例えば、完全オーガニックのトウモロコシや小麦を主な原料とするドッグフードの場合、それは確かに「オーガニックドッグフード」ですが、犬にとってはそれらの穀物はさほど必要な成分ではありません。
オーガニックよりも原材料を考慮する
穀物は犬にとって消化しにくい食品ですし、またアレルギーを引き起こしてしまう可能性もあるのです。
そのようなドッグフードよりも、犬に必要な栄養素を多く含むドッグフードの方が健康的な体へ導いてくれるでしょう。
いくらパッケージに堂々と「オーガニック」と表記しているドッグフードでも、その品質が優れているという意味ではありません。
やはり「オーガニック」であることを基準にするのではなく、しっかりと原材料をチェックして購入すべきですね。
まとめ
オーガニックドッグフードという定義は曖昧なもの。
もちろんオーガニックであることに悪いことは無いのですが、その謳い文句を過信しすぎてドッグフードを選ぶのは危険です。
そのことを踏まえ、愛犬に安心して与えられるドッグフードを見つけてあげてください。