肥満気味の愛犬のダイエット対策として低カロリードッグフードを選ぶ飼い主さんも多いと思いますが、「低カロリードッグフード」とは一体何なのか詳しく知っている方は少ないのでは無いでしょうか?
カロリーを抑えているため、肥満犬にとっては減量しやすいというドッグフードですが、低カロリーであるという事には利点だけで無く問題点も存在するんです。
ここでは犬のダイエット食である低カロリードッグフードについて詳しく説明していきます。
低カロリードッグフードとは
肥満犬のダイエット食、もしくは高齢犬のための食事として売られている低カロリードッグフード。
低カロリードッグフードはその名前の通り、通常のドッグフードよりもカロリーが少なくなるよう計算されて作られています。
100g当たり300キロカロリー以下、また、低脂肪のタイプのものが一般的な低カロリードッグフードと呼ばれています。
ドッグフードには通常、嗜好性を良くするため脂肪分が多く含まれているのですが、このタイプのドッグフードは脂肪分が少ないため、犬にとっては「美味しくない」フードとして捉えてしまうケースがあるようです。
低カロリードッグフードの問題点
キチンとした商品として販売されているので、低カロリーであっても犬に必要なビタミンやミネラル等の栄養素はしっかりバランスを考えて作られています。
しかし、飼い主さんが「愛犬の体重を落とす」ということばかりに目がいって、低カロリードッグフードの給与量や頻度を守っていないと、愛犬は体に必要な栄養素を得ることができずエネルギー不足に陥ってしまいます。
栄養不足の状態が続くと、体重を落とすどころか健康にも害が及んでしまいます。ウイルスなどに対しての抵抗力も落ちてしまい、最悪の場合は病気にかかってしまう可能性も…。
そして空腹状態が続くことで愛犬がストレスを溜め込んでしまう場合もあります。愛犬を健康的な体にしようと思って低カロリードッグフードを選んだのに、これでは元も子もありませんね。
健康的に減量するには、毎日しっかりと栄養を摂ることが大切なんです。低カロリードッグフードは通常のドッグフードより10〜15%ほどカロリーがカットされています。その給与量を守り、運動なども上手に取り入れての減量が理想的ですね。
低カロリードッグフードを選ぶ際の注意点
市販の低カロリードッグフードの多くは、原材料に穀物を多く使用しています。
犬の食事にとって一番必要なのは動物性タンパク質。犬が一番消化しやすいのも、動物性タンパク質である肉なんです。
それなのに、カロリー量を減らすため肉の変わりに穀物や繊維類を多く使用して「低カロリードッグフード」として売られているものが多いのです。
確かに肉は高カロリーな食べ物ですので、肉の量が減ればカロリーも減ります。しかしそれでは犬は充分なタンパク質を摂取することができませんね。
低タンパク質のドッグフードを食べ続けると犬の筋肉量が減っていき、代謝も低下し太りやすくなってしまいます。
高タンパク質・低炭水化物が理想
それよりも、筋肉量を増やして消費カロリーを増大させ代謝を上げる高タンパク質・低炭水化物のドッグフードを選ぶことによって健康で太りにくい体を造り上げることができます。
肉よりも脂肪分の少ない魚をメインに使用したドッグフードに切り替えるのも手ですね。
また、低カロリードッグフードによく使用されている繊維類は犬にとって消化がしずらい食品。ビートパルプなど、薬品を使用して取り出されている可能性の高い繊維類も存在します。
粗悪な原材料を使用している商品もあるため、「低カロリー」であることだけを目安にせず、その原材料には何が使用されているのか、そしてタンパク質を多く含むか、などもしっかりチェックして購入するようにしましょう。
まとめ
肥満でいると様々な問題が起こってきます。
しかし、いざ減量するに当たって低カロリードッグフードを与えるだけのダイエットをするのでは無く、適度な運動やストレス発散なども取り入れての減量を目指すといいでしょう。
低カロリードッグフードの給与量などはしっかり守り、健康的に痩せられるよう飼い主さんがしっかりサポートしていってあげてください。