馬肉といえば私達人間もよく食べることのある肉ですが、高価なイメージがあると思います。
近年では馬の肉を使ったドッグフードも売られていますが、実は馬肉は犬にとって良いことだらけだという事を知っていますか?
しかしもちろんデメリットも存在するようです。ここでは馬肉を使ったドッグフードのメリット・デメリット、そしてオススメの与え方など徹底解剖していきます。
馬肉のドッグフードのメリット
高タンパク低カロリー
馬の肉は他の動物の肉と比べて多くのタンパク質を含んでいます。犬の食事にとって一番大切な動物性たんぱく質が豊富なんですね。
さらに馬肉は脂肪分が少なく、低カロリー。牛肉と比べると、その脂肪分は5分の1なんです。
高タンパク質で低脂肪なので、まさに犬にとっては理想的な健康食品と言えます。
栄養が豊富
馬肉には様々な栄養素が豊富に含まれています。その中でも特に注目したいのが、鉄分やカルシウム。鉄分やカルシウムは、牛肉や豚肉と比べて3〜4倍も含まれているんです。
さらに、馬肉が含む鉄分は「ヘム鉄」と呼ばれるもので、これは体内に吸収されやすいのが特徴となっています。
また、即効性エネルギーの元になるグリコーゲンという成分も豊富。
よく「馬力がある」と言いますが、その馬の力はグリコーゲンから来ているんですね。このグリコーゲンは牛肉や豚肉と比べると3〜5倍も含んでいます。
そして、忘れていけないのがビタミンやミネラルなど犬の体に必要な栄養素。
ビタミンA、ビタミンEの他、リノール酸・α-リノレン酸・オレイン酸などの不飽和脂肪酸もバランス良く含まれているんです。
このリノール酸と α-リノレン酸は犬の体内では生成されないので食品から摂る必要のある栄養素なんですが、これを含む馬肉はまさに犬の理想食と言えますね。
低アレルギー食材
馬肉はアレルギーが出にくい食品だとされています。
そのため、チキンアレルギーや牛肉アレルギーを持つワンちゃんでも馬肉の場合はアレルギーを起こさないケースも多いようです。
比較的安全
牛や豚、鶏などの他の動物と比べると、馬は体の割に内臓が小さく、抗生物質などの薬品の投与が抑えられています。
また、馬は狂犬病や口蹄疫などの感染症にはかからないので、家畜の中では病気に対して強いとされています。
さらに、牛や豚と比べて5〜6度高い体温のおかげで寄生虫もつきにくいと言われています。そのため馬肉は比較的安全な肉だと言えますね。
酵素がたっぷり
馬肉には酵素もたっぷり含まれています。
酵素には「消化酵素」と「代謝酵素」があり、消化酵素は食べ物を消化・分解する役割をもっています。
酵素の働きのおかげで栄養が効率よく吸収され、消化不良を防ぎます。
また、代謝酵素は体内の栄養素を使って身体作りをするもので、有害や毒素や菌の増殖も抑える働きがあります。
この代謝酵素が不足すると免疫力や自然治癒力が低下してしまうのです。
馬肉のドッグフードのデメリット
値段が高い
私達人間にとっても高価な肉というイメージのある分、その馬肉が使用されているドッグフードはやはり値段が高いです。
海外では馬の肉を食べること、そしてペットフードにすることに反発を抱く人が多く、そのため馬肉を使ったドッグフードは日本国内で生産されているものが多いです。
他の肉を使ったドッグフードと比べて種類も少ないので、値段は割高になっています。
加熱すると酵素が消えてしまう
馬肉に含まれる酵素ですが、これは加熱すると分解され無くなってしまうんです。
そのため馬肉のメリットを最大に取り込むには生肉で与えることがベストとされているのですが、安全性の高い馬肉でもやはり100%安全だとは言い切れません。
寄生虫などもつきにくいと言われている反面、ついている可能性もあるんです。
また、生肉を与えすぎることによって嘔吐や下痢、血便を起こすケースも。最初は少量から始め、様子を見て量を調節していくようにしましょう。
アレルギー
馬肉はアレルギーが出にくいとされていますが、全く起きないというわけではありません。
やはり中には稀に馬肉にアレルギー反応を起こしてしまうワンちゃんもいるんです。最初は少量から始め、様子を見て量を調節していきましょう。
馬肉をオススメしたい犬のタイプ
不飽和脂肪酸を多く含むので、美しい被毛や健康な皮膚に効果が期待できます。
そのため、毛の艶が悪かったり退色している被毛を持つワンちゃんにオススメ。皮膚炎やアトピーを持つ犬にも良いですね。
また、低脂肪食でないとダメなワンちゃんに最適なフードです。高タンパク質・低カロリーなため、減量が必要な犬や食事量の少ない老犬にも有効ですね。
馬肉には様々なメリットがあるので、年齢や犬種に関わらずどんなワンちゃんにもオススメです。
まとめ
タンパク質が豊富で低カロリー、栄養素も多く含み安全性の高い馬肉を使ったドッグフードは、犬にとっては理想的な食事と言えます。
メリットとデメリットを確認したうえで愛犬に試してみてはいかがでしょうか?